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刑事とJK

第54章 新米刑事~シゲ vs コン~



昼になった


「腹減ったな…そろそろ飯にすっか」



斉藤が売店に向かおうと立ち上がると、コンが止めた



「おれ、買ってきますよ!!
斉藤先輩は何が食べたいっすか!?」



「え、あ…そうか?
オレは…」



「先輩は焼きそば3人前ですよね!!」


シゲは素早く財布を持って部屋から出て行った



「あ!!しまった…!!」


コンも財布を持って走って行った




「…あ…おう」






――――――――――






とりあえず、斉藤はまた仕事に取り掛かっていた




するとバタバタと足音が聞こえてきた



「「先輩焼きそば3人前買ってきましたよ!!!」」



シゲとコンは声を揃えて部屋に入ってきた



ドンドンと、それぞれが焼きそば3人前を斉藤の机に置いた


合計6人前



「…すまんな…」



「「いえいえ!!」」



シゲとコンは睨み合った







――――――――――





「あー…じゃあそろそろ行ってくるわ」



斉藤はいつもの公園タイムだ


シゲは

「いってらっしゃい」


と言った



しかしコンは何のことか知らない


「斉藤先輩、どこ行くんっすか?」



コンの質問を早々と跳ね返したのはシゲだった


「今野君には関係ないことだよ」



「……イラ
斉藤先輩、おれ、ついてっていいっすか!?」



「はあ…?」



「だ、だめに決まってるだろ!?先輩の大切な時間なんだから…!!」



シゲはコンの無茶苦茶を止めようとする




「大切な時間ならなおさら、おれは知っておきたいっす!!」




斉藤に視線を送る





「……勝手にしとけ…」





斉藤はため息をついた





その返答に、シゲはがっくり




斉藤とゆうひの大切な時間だから邪魔なんてしたくはないが、
コンがどうしても付いていこうとするので
シゲも付いて行った



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