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刑事とJK

第54章 新米刑事~シゲ vs コン~

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それから5日が経った



この5日間はさっきみたいに、シゲとコンの張り合いが続いていた




斉藤も、さすがに馴れてきた



と言うより、二人の張り合いに関わるのがめんどくさすぎて

最近は、二人の前ではあまりしゃべらないようにしている








シゲのイライラは、もちろん溜まっていた



そんなある時



「もう限界!!!
何なんだあんた!!!
先輩にこびっていい面するなよ!!!」



「こびっ売ってんのはそっちだろ!!
斉藤先輩が、おれの方が頼りにしてるからって、ひがむのも大概にしてくれ!!!」



食堂のテーブルを挟んでの睨み合い



ことの発端は、
斉藤のためにまんじゅうを買うにあたって

つぶあん

こしあん
か、どちらが斉藤が好きか、ということで口論になったのだ



斉藤はどっちも食べるし、さして好き嫌いはないので、
どっちでも良かったのだが…



「斉藤先輩は絶対つぶあん派だ!!」



「いーや、先輩はこしあん派だね!!」




デコがくっつくまで睨み合う





周りも、面白そうにそれを見ていた




藤野は斉藤の腕を突いた



「よ、モテ男」



「別に嬉しかねぇー」



斉藤はラーメンを啜った




ここでコンが言い張った


「じゃあ、どっちが斉藤先輩に相応しい後輩か…
白黒ハッキリさせよう!!」



「望むところだ!!
あんたみたいな新米に、負ける気がしないな!!」



シゲはその提案に乗った














「斉藤、確か前にもこういうことあったな
真理子と津森がやってたっけ?」


「…勝手にしてくれー」






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