テキストサイズ

刑事とJK

第55章 結婚式



振り向くと

テーブルに老夫婦が座っていた


老といっても、奥さんの方はまだ若そうだ



ゆうひは斉藤の服を引っ張った


『あのおじさんと奥さん?』





「…親だ」



斉藤はボソッと呟いた



『え!!?』




あの人たちが、斉藤のお父さんとお母さん…!?



そういえば、斉藤は子供のころに家のしきたりとかが嫌で
出て行ったんだよね…



確かにお父さんはスッゴく怖そうで厳しそうな人…



見た目の雰囲気は、斉藤と似てる気もする…

こわモテな感じがね




ってか、お母さん美人ー!!!



いくつくらいなんだろ…


真理子さんみたいな人が生まれるのもわかる気がする



DNAの恐ろしさ…!!





『…苦手なんだったね
遠くのテーブルに座る?』



「おう」



斉藤はそのまま1番端のテーブルについた




シゲと南も、斉藤とゆうひと一緒のテーブルについた






時間が経つにつれ、テーブルはだんだん人で埋まっていった




『あ』



ゆうひは、津森と吉川を見つけた



仲良さそうにしゃべっている




『ねぇねぇ、津森さんと吉川さんって付き合ってんの?』



斉藤に耳打ちをした



「…知らねぇよ?」



…でも確かに楽しそうに喋ってるな


もしかして、前にオレが適当なこと言ったからか?



「さすがオレ」




『…何が?』






しばらくすると、辺りは少しずつ暗くなった



『あ、始まるっ』







《それでは、新郎、新婦の入場です》



ゆっくりと扉が開いた






ストーリーメニュー

TOPTOPへ