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刑事とJK

第55章 結婚式



出てきたのは

藤野、そしてウェディングドレスを着た真理子



『真理子さん…きれー///』



思わず見とれてしまう



「なんだ藤野の奴、顔真っ赤じゃねぇか」


斉藤はニヤニヤと笑った



二人はまっすぐ歩いて行き、壇上に上がった




司会者が藤野にマイクを渡した


《えー、皆様
本日は私、藤野泰輔と…妻の、藤野真理子のためにわざわざお集まりいただき
誠にありがとうございます
私たちはやっとこうやって…》


と話しているところで、
真理子はマイクを取り上げた



《とりあえずみんな、今日は楽しんでいってね♪》



はい、とマイクを藤野に返す



《…ってことで、お話とか料理とか、楽しんで下さい》



…せっかく挨拶考えたのに…



会場からは拍手が鳴った




―――――



テーブルの上には次々と料理が運ばれてきた



どれもこれも目移りしてしまうほど美味しそうだ



『いただきますっ』



「…うん、まあまあだな」



斉藤は早速食べはじめた



「遠慮のカケラもないな…」


「遠慮するほうが馬鹿らろ」


『口に物いれたまましゃべんないでよね』







――――――




『デザートもらおっ』



ゆうひはメロンをもらった


みずみずしくって美味しい



「オレも」


斉藤もデザートに手を伸ばした


《女性の皆さん、前の方にお集まり下さい》



ゆうひは食べかけていた手を止めた


『あ』



ゆうひはご機嫌で前の方に出て行った


前では、真理子を中心に、女性陣がグルッと半円を描いている




真理子は持っていたブーケを高く放り投げた




キャーキャーと皆が手を伸ばす


『あっ…///』



伸ばされた手をかい潜り、ブーケはゆうひの手におさまった



周りからは

おおー

という歓声





…よっしゃああああー!!!!



心の中でガッツポーズ





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