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刑事とJK

第58章 破壊



『斉と…』



うっすら目を開けると、窓から朝日が差し込んでいる


いい天気だ



それとは裏腹に、ゆうひの目尻からは涙が伝っていた




『…また』





ここ数日、毎日同じ夢を見る




斉藤がいるけど、消えちゃって、あたししかいなくなる


そんな夢…




『…やだなぁ』





ゆうひはベッドから起き上がり、顔を洗った




斉藤とは、あの日から会っていない


向こうが忙しそうなので、仕方がないのだ




顔を拭いて、鏡に映る自分を見た




…ぶっさいく



夢にうなされ、泣きまくってるせいで

朝は顔が腫れぎみになる


特に目元





『ほんと最悪』




ゆうひは顔を叩いて、
朝食の準備に取り掛かった







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