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刑事とJK

第58章 破壊


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西区に到着した南は、警官たちに現場の状況を尋ねた



「犯人は?」



「このビルで、人質を取って立て篭もっています」



高くそびえ立つビル



「要求は?」



「それが…
刑事をひとりだけ、ビルの中に入れろとのこと…」



「?
ひとりだけ?」



「はい…」



おかしな犯人だ…



刑事をひとりだけ入れて、どうするつもりだ?



南はぐるっと見回した



来ていた刑事は、皆まだ若く、新米が多い



俺が行くしかないか…




「他、わかってることは?」



「人数はわかりませんが、犯人は人質の名前を公開してきました
えーっと…村上飛鳥、だそうです」



「!!?」




「名前を公開してきた理由がわからないのですが…」



「俺が、行く」




「南刑事が…!?」



警官たちは、止めにかかったが
南はどんどんビルに向かって進んで行った




「南刑事、待ってください!!」


「中で何かあったら、連絡する!!
それまで外で待機していろ!!」



南はそう言い付けると


ビルの中へ入って行った




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