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刑事とJK

第60章 裏切り




…刑務所からの脱獄者



…人質が、3人の刑事の恋人たち



…何者かに狙われたゆうひ




「…」



斉藤はその場に立ち尽くした



何も、頭が働かないわけじゃない…



この考え方が、自分でも嫌だったのだ





…刑事、刑部あるいは警察科の中に


外部へ情報を漏らしている人間がいる…




つまり、



裏切り者がいるってことか…?



「…マジかよ」



しかし、それくらいしか

この出来過ぎた偶然を繋ぐすべが思いつかない




裏切り者が、手紙の贈り主と繋がっているとしたら


刑務所の構造や看守の勤務時間を、贈り主に伝えることが出来、脱獄も用意になるだろう


刑事たちの弱点(ここで言うなら恋人)を人質に取ることで、

余計に事件解決を慎重に進めさせ
時間を稼ぐことも出来る





このようにして、刑事や警察を本部から引き離し


より円滑にここを潰しにかかることが可能になる

ということだ




…だとしたら



裏切り者は刑事科の人間の可能性が高い



オレ、藤野、シゲ、南の弱点を知る人間が

たいして親しくもない刑部科や警察科の奴らの中にいるとは思えない




「んじゃ…一体誰が…?」





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