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刑事とJK

第61章 泣いてるの?



――――――――――



『…すごい』


斉藤の前には、みるみるうちに倒れた人の山が出来た




斉藤には少し疲れが見えてきてはいるものの、攻撃のスピードは落ちない




千堂を除く、最後の一人が地面に倒れ伏した




「ふぅ…」



斉藤は汗を拭って千堂の方を向いた



千堂には恐怖も焦りも見えない
ただ真顔で倒れた男たちを見ていた




「役立たず」




千堂は倒れた男を踏ん付けながら、斉藤の前に立った




「おめぇで最後だ」



「やってみな」



千堂はポケットに忍ばせておいたナイフを取り出した



「卑怯」


「犯罪者に卑怯もへったくれもないよ」



千堂は軽く笑ったかと思うと、ナイフを振り上げた



斉藤は紙一重でかわし、千堂の腕を取る


千堂はその腕をひねって解いた
それと一緒に、またナイフを振った





「なかなかやんじゃねぇかよ!!」


「すぐに喋れなくしてやるよ!!」







…


胸が気持ち悪い…



ゆうひは自分の胸を押さえた


息が苦しいわけでもないし、吐き気とも全然違う



『…』



あの感じ



あの夢を見たときみたいな…嫌な感じがする…



『斉藤…』





斉藤と千堂は、お互い一歩も譲らない攻め具合だ


ただ、斉藤の方が疲れが見える



『がんばって…』



ゆうひは祈った



自分には、何も出来ないから…



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