テキストサイズ

刑事とJK

第11章 伝えられない想い


「久しぶりの…痛さ…」


『遠慮しなくていいよ、どんどん叩いたげる』



ゆうひのニヤッとした笑みに斉藤は震えた



『で、会える日はあんの?』


「…平日に、公園…」


『ほんと?』


ゆうひのこの嬉しそうな顔ときたら…


「ほんと。約束」

斉藤は小指を立てた


『ゆびきりげんまん♪
へへ、懐かしいなぁ』

ゆうひも小指を立て、お互い結んだ









『あのさぁ、斉藤
この前言おうとしたことなんだけど…』


「ん、なんだ?」




『あたし――――…』


「あらぁ、斉藤とゆうひちゃんじゃないの?」


二人は声がした方を振り向いた


津森だった




「どうしたの、こんなところでコソコソとー…」


『こんにちは…』


「……」


斉藤は津森を見ないようにした
この前のことで複雑な心境だったから



ストーリーメニュー

TOPTOPへ