
【リレー小説】ルイーダの酒場
第19章 はぐれメタル狩り
そして……隅でゴロゴロするクランチも、はぐれメタルとしての防御力と、爆弾岩としてのメガンテの威力がどんどん増していた。
そうしてクランチが地上最強兵器と化していっている事に、馬車にいる者達も、一度はクランチでカネミツを殺そうとしたムトも……幸いなことに誰一人、気づいてはいなかった。
「よっしゃあ! あともう少しでレベル20だ!」
血眼になって、はぐれメタルを探すムト。
しかしここまできて、なかなか見当たらない。
実はコンペイの塔に住む魔物たちの間では、はぐれメタル狩りをするムトたちの噂で持ちきりだった。
それはその界隈を支配する中ボスの耳にも届いており、これ以上レベル上げをさせるわけにはいかないと思った中ボスはムトたちを排除するべく、コンペイの塔に向かっていた。
「あれ? あの空に見えるのなんでやんすかねぇ」
「ん? あれは……」
「魔物の大群!?」
「しかもでかいのもいるぞ!!」
ただ事じゃない魔物の大群に、馬車組は馬車の中で大騒ぎ。
「ヤバいぞ! コイツはヤバいヤツだ! しかも、塔(こっち)に向かって来てるぞ!」
ヤスはプロ根性で、一人馬車の外に出ては、カメラで魔物の大群を撮り続けている。
「いや、撮ってる場合じゃないよ、父ちゃん! 中にいるムト達が危ないっ! 早く知らせないとっ!」
「よしっ、俺が知らせに行くでやんす! 一応、クランチも連れて行くでざんす! ヒロ達は、ここで待っててくれでごわす!」
イワハシは、久々の戦いに腕が鳴るぜとはにかんでから、クランチを抱えて馬車から飛び出して行った。
そうしてクランチが地上最強兵器と化していっている事に、馬車にいる者達も、一度はクランチでカネミツを殺そうとしたムトも……幸いなことに誰一人、気づいてはいなかった。
「よっしゃあ! あともう少しでレベル20だ!」
血眼になって、はぐれメタルを探すムト。
しかしここまできて、なかなか見当たらない。
実はコンペイの塔に住む魔物たちの間では、はぐれメタル狩りをするムトたちの噂で持ちきりだった。
それはその界隈を支配する中ボスの耳にも届いており、これ以上レベル上げをさせるわけにはいかないと思った中ボスはムトたちを排除するべく、コンペイの塔に向かっていた。
「あれ? あの空に見えるのなんでやんすかねぇ」
「ん? あれは……」
「魔物の大群!?」
「しかもでかいのもいるぞ!!」
ただ事じゃない魔物の大群に、馬車組は馬車の中で大騒ぎ。
「ヤバいぞ! コイツはヤバいヤツだ! しかも、塔(こっち)に向かって来てるぞ!」
ヤスはプロ根性で、一人馬車の外に出ては、カメラで魔物の大群を撮り続けている。
「いや、撮ってる場合じゃないよ、父ちゃん! 中にいるムト達が危ないっ! 早く知らせないとっ!」
「よしっ、俺が知らせに行くでやんす! 一応、クランチも連れて行くでざんす! ヒロ達は、ここで待っててくれでごわす!」
イワハシは、久々の戦いに腕が鳴るぜとはにかんでから、クランチを抱えて馬車から飛び出して行った。
