テキストサイズ

【リレー小説】ルイーダの酒場

第10章 二人組YouTuber

「やだぁ、かっわいーーっ! 仲間にしようよ」

「でもあいつ、散歩って言うだけで爆発するんだぞ。すぐに、はぐれそうだし」

「危険だな。だけど、仲間には優しいんじゃ……」

ムトたちは相談しようとした。
と、そこへ、ヒロがふところから何やら物体を取りだした。

「ほら、おいでー」と、ヒロは手招く。

「あれが、まもののエサなのぉ?」

「やばいにおいだな」

「でも、仲間が増えるんなら入手しておきたい。マジックで、すり替えるか」

レミファ、ムト、パームが、ヒロに注目していると

「うっまそーー!」

イワハシが、ぱぴよーんとヒロに飛びついた。

イワハシが魔物のえさに食いついた!?
はぐれメタルが、まさかの爆弾岩と合体してた!?──と、岩影から見ていた子供たちは思った。

「なにしてんだよイワハシ!」ムトが突っ込んだ。

「いや、腹が減って、ついうまそうだったから」

「ちょ、おっさんやめろよ! うまそうって、これモンスターの餌だぜ」

「それ、なにで出来てるの?」とレミファが訊ねる。

ヤスがそれに答えた。

「あぁ、マドハンドをつぶしてミンチにしたやつに、腐った死体の体液を絞って発酵させたものを……」

全員、うつぶせで吐いた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ