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【リレー小説】ルイーダの酒場

第13章 ヤマイの村

ムト達は、医師の手作りコルセットを装備した。防御力が2上がった。

そして、医師が作った薬を、病んでる肛門達に注入していった。介護力が10上がった。

ホイミでも効き目がなかった首をコルセットで保護し、様々な菊(*)のかたちを目に焼き付けたパームとレミファとムトの三人。ムトはさらに、鼻血まで出すはめに。

「どうしたんすかムトさん」とイワハシがムトの鼻の紙を詰め替える。

「悪い、イワハシ。女の生ケツ見て、マンガみたいに鼻血出すなんて、てか興奮しすぎたら鼻血噴くって都市伝説じゃなかったんたな」

「いやぁ、うらやましかったっす。俺も見たかったなぁ」

「俺は初めてモザイク無しで見たよ」

ムトは今、童貞だったことがばれた。

ふと、なにかが手に握られた。
そこにいたのは、助けを求めたおじいさんだった。

「ありがとうございます。あなた方のおかげで助かりました。これがコンペイの塔の鍵です」

「…………あ、そうだった」

ムト達は鍵を受け取って思い出した。
本来の目的は、馬車を手に入れることだということを。

病や薬や肛門や尻に気を取られ過ぎて、誰もがすっかり忘れていた。


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