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【リレー小説】ルイーダの酒場

第13章 ヤマイの村

医師は、ムト達に指示を出す。

「私とパームさんで男性のケツを、レミファさんとムトさんは女性のケツをお願いします。イワハシさんとヒロさんは、容器に薬を入れる作業をお願いします」

ムトの体に緊張が走る。
「え、俺、女の尻に入れるの……」

「そうよ、あなた今は女なんだから」

「いや、あの……」

ムトの目の前に体調の悪そうなおばあさんが……

「一発目ババァかよ!」

「ムトさん、俺の気持ちにもなってください」とパームが、土木作業員のようなおっさんの肛門を眺めていた。

「……こんな展開、堀井雄二さん考えてねえだろ」とムトはぼやいた。

医師はなんとなく気になっていることが、一つだけあった。

「あの、パームさん、聞いていいですかな?」

「なんでしょう」

「あなたもそうなんですが、なぜ皆さん首に分厚いタオルを巻いてはるんですか」

「はい、洞窟にいた時、ムトがキメラの翼を投げたんです。そしたら全員、勢いよく飛んで洞窟の天井に頭をぶつけまして……頭は帽子や兜で守れたんですが、首がめりこみまして」

「私があとでコルセットを作ってあげよう」

「助かります」


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