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【リレー小説】ルイーダの酒場

第16章 コンペイの塔

「よっしゃ、俺に任せろ!」とイワハシが手刀を打ち込む。

そうはさせまいと、メタルホイミキングは、体を膨張させる。これによって防御力を上げたのだ。

「ぬぉーっ! これでどうだぁーっ!」

イワハシは、今度はキョーレツな蹴りを食らわした。が、やはり効かず、体を膨張させるばかりだ。

イワハシは、はにかむのも忘れるぐらい悔しがった。

「クソォーッ。こんな時、クランチがいたら良かったでやんすねぇ。したら、メガンテでドカーンって出来るでやんすよ」

「いや。ドカーンしたら、エレベーターもろとも吹っ飛ぶだろ。ていうか、イワハシ。お前時々、言葉遣いが面白くなるよな」

「いやぁー、とびきりプリティーな女賢者に言われると、照れるでごわすよぉ」

「やめろ。そのことをせっかく忘れていたのに思い出させるな。そして、また言葉遣いが変わったな」

ムトとイワハシが、どうのこうのと話していると、

「そんなら今度はくすぐってみよーよ! テヘペロ、一緒にやろー! せーの、コチョコチョコチョ~」

「うがうがうがぁ~(コチョコチョコチョ~)」

レミファとテヘペロが、メタルホイミキングをくすぐりだした。

するとメタルホイミキングは、

「ぐわぁひゃうひょぎひゃしぎゃはっはぁ~!」

体をプルプル震わせて笑い出した。

「ていうか、笑い方キモッ!」

メタルホイミキングのキモい笑い方に、ムトは引き、レミファとテヘペロは笑い転げ、イワハシは久しぶりにはにかんだ。


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