
【リレー小説】ルイーダの酒場
第16章 コンペイの塔
ヒロは、ふと違和感を覚えた。
「……ん? ベビーパンサーのはやてが、空を飛んだり、翼で口をふさいだりするっておかしくねぇか? キメラであるつばさならわかるけど……」
ヒロが、はやてのことをよーく見ると……
はやての背中には、ランドセルのようにピッタリフィットしてくっついているつばさがいたのだ。
「つばさ、お前最初からずっといたんだな」
はやてとつばさは、ヤス一家の元で、兄弟のように共に育ってきた仲だ。つばさは、片時もはやてから離れたくなかったのだろう。だから、はやての背中にコッソリしがみついて、ここまで付いてきていたのだ。
ヒロは、そんな可愛い二匹を優しく撫でてから、活躍したご褒美として、サチ特製のとびきり美味しいエサを与えた。
はやてとつばさのHPが回復した。
──コンペイの塔。
エレベーターで上がるところまでくると、四人は、とりあえず外に出た。
ムトは体をさする。
「空気が冷たいな。さっきエレベーターの中に、63階まで上がるってあったから、ここがそうだろう」
「おい、ここはヤバいな。真ん中に大きな穴がポッカリあいてるぜ」
イワハシは黒い大きな穴をのぞき込むと、思わず吸い寄せられそうになった。
「……ん? ベビーパンサーのはやてが、空を飛んだり、翼で口をふさいだりするっておかしくねぇか? キメラであるつばさならわかるけど……」
ヒロが、はやてのことをよーく見ると……
はやての背中には、ランドセルのようにピッタリフィットしてくっついているつばさがいたのだ。
「つばさ、お前最初からずっといたんだな」
はやてとつばさは、ヤス一家の元で、兄弟のように共に育ってきた仲だ。つばさは、片時もはやてから離れたくなかったのだろう。だから、はやての背中にコッソリしがみついて、ここまで付いてきていたのだ。
ヒロは、そんな可愛い二匹を優しく撫でてから、活躍したご褒美として、サチ特製のとびきり美味しいエサを与えた。
はやてとつばさのHPが回復した。
──コンペイの塔。
エレベーターで上がるところまでくると、四人は、とりあえず外に出た。
ムトは体をさする。
「空気が冷たいな。さっきエレベーターの中に、63階まで上がるってあったから、ここがそうだろう」
「おい、ここはヤバいな。真ん中に大きな穴がポッカリあいてるぜ」
イワハシは黒い大きな穴をのぞき込むと、思わず吸い寄せられそうになった。
