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【リレー小説】ルイーダの酒場

第18章 泉の女神

「貴様! カネミツーーっ!」

本物のムトが襲いかかる。

「落ち着け! そこで男のムトを選んでしまえば、お前さん自身は、泉の化け物のエサになるんじゃ」

「はぁ? なに言ってる。たしかに泉には落ちたが、俺は這い上がってるぜ」

「だから、今はそこにいても、本物のムトが選ばれなかったら消滅してしまうんじゃ」

「て、ことは俺がもし落ちてたら……」とそれを聞いたヤスは、青ざめる。

「ちょっと待て、男を選んだら男になるんじゃないのか?」

「そんな都合のいい話があるか。いいか、皆は本物のムトを選ぶのじゃ」

レミファは本物のムトを選ぶと、女神は泉の底に沈んだ。

これで一安心と思いきや、ドブーンと言う音とともに大神官カネミツが泉に落ちた。落としたのはムトだった。

女神は三体のカネミツを抱え、

「お前達が落としたのは、この仕事がええ加減なカネミツか、きちんと仕事をするカネミツか、それとも普通のカネミツか?」

さあ、ムトは間髪を入れずになんと言った?


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