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ただ犯されたいの

第4章 【管理人さんに強制中出しされる日々】






「あ、おかえり」




そう声を掛けてきてくれたのは今まさしく思い浮かべていた管理人さん。
畑仕事をしていたのか首にタオルを巻いて軍手しながらゆっくり歩いて来た。
こんな私にでもしっかり挨拶してくれる。
何だか温かくて泣きそうになってしまう。




「今日も仕事?偉いね、後でじゃが芋持ってってあげるよ」




「あ、あの、管理人さん」




こんな時に本当は言いたくないけど、この優しさにつけ込むみたいで自分が益々嫌になるけどまた頭を下げなければならない。
思いきって謝ろうと思った瞬間、
「あれ?親父?」と横から声がして私はフリーズしてしまった。




白髪頭の管理人さんを「親父」と呼ぶその人はスーツの下でもわかるほどラガーマン的な体格の良い人で髪も短く刈り上げてあり清潔感もある。
クシャッと笑う管理人さんと親子のようだ。




「よう来たの、武志、あぁ、わしの息子、澤田さんはうちのアパートの住人さんだよ」




思わぬ初対面にお互い会釈し挨拶した。




「つーか親父、この前人間ドック行ったろ?その結果もう出てるだろうから見に来たんだけど」




「うっ……何で知っとるんじゃ?別に悪いところはひとつもあらん、健康的じゃって」




「それなら検査結果見せれるよな?」




なかなか渋る管理人さんがとても可愛く思えた。
言う機会失ったけど言う前で良かった。
そんな空気じゃないし、管理人さんも話逸れて気にしてなさそうだし。
ペコリと頭を下げてその場を離れた。
というより家の中に入った。




何とかその後もタイミングを見計らってはいたものの、なかなか会えずに時間だけが過ぎていく。
私自身も次の仕事を探すべく派遣しながらハローワークへ通い職探しに明け暮れた。




朝から晩まで働いても働いても、稼げるお金は決まっていて出ていく方が多い。
マイナスだらけの日々。
補填しようにも採用すらされない。
そして、とうとう家賃滞納へと突入してしまいました。



何とか休みの日を迎え、管理人さんの住む部屋を訪れます。
毎回毎回こんな事態に申し訳なく思う気持ちと、管理人さんなら許してくれる…という甘えがあったんだと思います。
どこかで軽く考えていた自分に天罰が下ったのでしょう。








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