トライアングルパートナー
第22章 純子の統合
調整役・順子の声がだんだんと小さくなって聞こえなくなった。潤子と純子はあわてた。
「待っってぇー そんな突然、あたし、駄目よ、できないわぁー 順子、戻ってぇーーー」
二人の声が後半になるに従い奇麗に重なっていった。
「待ってぇーー」
完全に一人の声になった。純子の目から涙がこぼれだした。2つの人格が経験した今までの過去のすべてを共有していく。怖くて行動できない、尻込みしていた行動を二人は分業して行動していた。それらの経験がすべて一つになった。
「しっかりしてください、純子さん、大丈夫ですよぉー 慶子がいますよぉ」
純子は体を揺すられて意識を取り戻した。
「ああぁーーーー あぁぁーーー」
慶子を間近に見た純子は、髪の毛に両手を差し入れてかきむしるようにした。慶子は腕を押さえつけて、純子を胸の中に抱きかかえた。
「あたしの大好きなそれぞれの純子さま…… おかえりなさい…… いつでもこれから同時にお二人に会えるのですね」
「待っってぇー そんな突然、あたし、駄目よ、できないわぁー 順子、戻ってぇーーー」
二人の声が後半になるに従い奇麗に重なっていった。
「待ってぇーー」
完全に一人の声になった。純子の目から涙がこぼれだした。2つの人格が経験した今までの過去のすべてを共有していく。怖くて行動できない、尻込みしていた行動を二人は分業して行動していた。それらの経験がすべて一つになった。
「しっかりしてください、純子さん、大丈夫ですよぉー 慶子がいますよぉ」
純子は体を揺すられて意識を取り戻した。
「ああぁーーーー あぁぁーーー」
慶子を間近に見た純子は、髪の毛に両手を差し入れてかきむしるようにした。慶子は腕を押さえつけて、純子を胸の中に抱きかかえた。
「あたしの大好きなそれぞれの純子さま…… おかえりなさい…… いつでもこれから同時にお二人に会えるのですね」