トライアングルパートナー
第23章 幸せの共有
それが、天界からやってきた佐々木慎之介という天使見習いに、純子は心を破壊された。彼の開発したいわゆるキューピッドの神器弓矢の現代版スマホ・ヒトメボレの効果により彼女は、植木に対し、今田進一を上回る運命の出会いを感じた。容姿、風貌において植木幸吉は進一をしのいだ。存在感ゼロの風貌、風姿は純子には圧巻だった。それでいて、重要な区政の要である長期基本計画を作成するチーフとして20年にもわたり区政の根幹となる長期基本計画を立案し、詳細な政策を実現できるようにしてきた。それほどの偉大な業績を担ってきたのにもかかわらず、目立たず、控えめ、女性に関心を示さない。つまり、さえない中年の男。50歳に手が届きそうな年齢でありながら、いまだに童貞男。
植木と出会ったとき、進一以上に運命を感じた男。純子の封印されていた邪神の血がたぎった瞬間だった。恋をこの男としたい。体中の血が沸騰していく苦しさを純子は生まれて初めて感じた。今田進一を愛せなくなってしまった。もともと、進一を好きなのはセックスが好きな潤子だ。天使見習いの佐々木慎之介から、スマホ・ヒトメボレは意中の相手を愛すためのアイテムと聞いたが、例外もあったようだ。進一と同じように愛することはできない、のかもしれない。人は欲望の塊だ。欲望があるから人は成長する。そして、恋愛もしかりだ。愛する人がいて、さらに、愛してしまう人が出てくる。それを防ぐための契約として、結婚という儀式が生まれたのだろう。なぜ、人は初めて出会った相手を運命の相手として、未来永ごうに愛を維持し、継続できないのだろう。
今田純子は植木を招待した理由は、ある決心を進一、慶子、植木に伝えるためだった。人格が統合された純子は行動する決心をした。純子の布石が大詰めを迎える。進一は夜の人格・潤子によって特殊な性癖に調教されていた。慶子は大学のサークルで知り合って、特異な環境で育った慶子は、純子の性癖を異端と見なかった。純子が押し入った会議室の会食では、夜の人格・潤子の希望通りの行動を慶子は恥ずかしがることもなく実行した。植木への純子の思いは植木が答えてくれた。植木は純子が誘えば、度重なる自宅への会食も喜んで足を運んでくれた。3人が幸せになるための機が熟した。
植木と出会ったとき、進一以上に運命を感じた男。純子の封印されていた邪神の血がたぎった瞬間だった。恋をこの男としたい。体中の血が沸騰していく苦しさを純子は生まれて初めて感じた。今田進一を愛せなくなってしまった。もともと、進一を好きなのはセックスが好きな潤子だ。天使見習いの佐々木慎之介から、スマホ・ヒトメボレは意中の相手を愛すためのアイテムと聞いたが、例外もあったようだ。進一と同じように愛することはできない、のかもしれない。人は欲望の塊だ。欲望があるから人は成長する。そして、恋愛もしかりだ。愛する人がいて、さらに、愛してしまう人が出てくる。それを防ぐための契約として、結婚という儀式が生まれたのだろう。なぜ、人は初めて出会った相手を運命の相手として、未来永ごうに愛を維持し、継続できないのだろう。
今田純子は植木を招待した理由は、ある決心を進一、慶子、植木に伝えるためだった。人格が統合された純子は行動する決心をした。純子の布石が大詰めを迎える。進一は夜の人格・潤子によって特殊な性癖に調教されていた。慶子は大学のサークルで知り合って、特異な環境で育った慶子は、純子の性癖を異端と見なかった。純子が押し入った会議室の会食では、夜の人格・潤子の希望通りの行動を慶子は恥ずかしがることもなく実行した。植木への純子の思いは植木が答えてくれた。植木は純子が誘えば、度重なる自宅への会食も喜んで足を運んでくれた。3人が幸せになるための機が熟した。