テキストサイズ

ナカまで愛でてトロトロに溶かして

第5章 【ターニングポイント】






括ったコンドームを二人で見て笑う。
出し過ぎだよって、悪いかよって。
一緒にシャワー浴びてまたベットでセックスして。
寝バックされながら急に仕事の話しだすのは反則だよ。




「俺が城崎ならもっと激しくケイコを抱くけどな」




城崎とは“錆と鎖”に出てくるケイコの上司、不倫相手だ。




「ダメ……城崎が本当に愛してるのはケイコじゃない、奥さん…っ」




ケイコの気持ちなんて男にはわからない。
2番目の女はいつでも強かで居なきゃならない。
愛されてるフリをするのも見ていないフリをするのも全部2番目は背負わなきゃいけないの。




「ますます不憫だな、ケイコは……幸せになれんのか?」




振り返って引っ張り強引にキスを強請る。




「集中してよ、私はケイコじゃない」




「ごめん、城崎の気持ちちょっと考えちゃった」




「再婚して不倫するつもりなの?」と嘲笑う私にまた激しく突き上げてきて。




「悠が結婚してくれたら俺は一生添い遂げるよ?」




「いーや、縛られるなんてもうウンザリ」




「こんなに俺のオチンチン大好きなのに?」




「あぁっ……はんっ…はんっ…それとこれは別…っ」




「ああ……そんな事言っちゃうなら次は顔射して良い?」




「んふふ、何それ……好きにすれば?」




私を汚して満足するならどうぞ。
その代わり、これ以上の関係は求めないで。
お互い、性処理させてもらえれば何も文句のない関係で居ましょう。




顔面で射精受け止めてお掃除してあげる。
終わったら洗面所で顔を洗う。
後ろから抱き着いてきて言って欲しい言葉は「ごめん」じゃないの。




「凄く気持ち良かったでしょ?2回目とは思えない量だったね」




いつもの私を出せばホッとしてくれてる。
正面からも抱き締められて暫く受け止めていた。




「作品、頑張るから」




「うん、一番に応援してる」




またヤっちゃった…と嘆いていても仕方ない。
私は再びリセットされた脳内で続きを描いていく。
流れるように仕上げていく工程のスピードは尋常じゃない。
降臨してる……自分でもそう感じていた。














ストーリーメニュー

TOPTOPへ