ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第6章 【覚醒するココロ】
「ごめん、これだけは許して…?もう大人しくしてるから」
「わ、わかれば良いんですよ」
耳まで真っ赤にしていつになったら慣れてくれるのやら。
そそくさと行っちゃった千景ちゃんを見届けてから身体を沈めた。
丁度入れ違いに蓮くんがやって来た様子。
千景ちゃんと一言二言交わして寝室まで様子を見に来てくれる。
「アキ先生、大丈夫ですか?倒れてたって聞いて」
「あ……うん、正確に言うと爆睡してた、床で」
腕で目を隠して言ったら反対側の手を握ってきて。
「何で僕を頼ってくれないんですか」
「え…?いや、貫徹して糸が切れたように寝てただけだから、単なる燃料切れだよ」
「それでも傍で介抱してあげたかった……悠さんすぐ無茶しちゃうから」
ハァーと手の甲に熱い溜め息。
拗ねたような眼差し。
この場面は「ごめん」が正解なのか。
「千景ちゃん、飯も食ってないだろうからって言ってましたけど本当ですか」
「………えっと、そうみたい」
「もう、何してんすか〜」と呆れ声。
「俺、今日会えるのどれだけ楽しみにしてたか」なんて2日ぶりだけどね。
そっと起きると「寝てて良いです」って気を遣ってくれるのは有り難いけど、キミも拗ねると厄介だから。
Tシャツ引き寄せキスしたら少しは黙ってくれるのかなって。
あ、ちなみに歯磨きはさっき済ませたので。
ほら、黙った。
もっと欲しいって顔したり遠慮したり表情が忙しいね。
手に取るようにわかる単純なキミが私は好きだな。
脚を床に降ろして向き合うの。
膝で立つキミの首に手を回して。
「先に蓮くん食べちゃうね」ってドキッとさせてから濃厚なキスとかってどう?
厭らしい音立てて吸ってあげる。
もっと舌絡ませてきてよ。
欲しかったんでしょ?
2日ぶりの男にこっちも火照ってんの。
煽ったのはキミだからね?
コンコン…というノックにも対応させないくらい体力戻ってきてるみたい。
「アキ先生、リゾットこちらで食べますか〜?」って千景ちゃんの声に私の背中を優しく叩いて知らせる蓮くんがどう慌てるのか見たくなった。
180度回転してベットに押し倒す私にされるがままね。
乗り上げてキスの嵐にどう立ち向かう?
これ見た千景ちゃんはどんな反応するのかしら。