ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第7章 【譲れないもの】
次に眠りから覚めた時はもうすでに2人のアシスタントが来ていて作業に取り掛かっていた。
鍵山さんの姿もなかった。
「あ、おはようございます、珈琲飲みますか?」と眼鏡姿の蓮くん。
ボーッとしている私にクスッと笑ってキッチンへ行ってしまった。
「作業の方はご心配なさらず、この分だと終電までには終わらせれそうです」と千景ちゃんも俄然やる気だ。
蓮くんの淹れてくれた珈琲片手に2人の作業確認しながら自分のデスクに戻る。
あれから定期的に3Pはしてる。
というより、千景ちゃんが欲しそうな目をするから。
完全に私をそういう目で誘ってくるの。
無意識だろうけど基本的に千景ちゃんには放置プレイしたくないから。
彼氏とどうなってるのかしら。
一向に別れる気配はなさそうで、こちとら悶々としてますけど?
「いよいよ、次は最終回ですね」
「んふふ、どんな結末か知りたい?」
「もう出来上がってるんですよね?うわ〜ドキドキする」
「ケイコの下す決断がどっちにしても幸せになって欲しいです」
有り難いな、こんなに作品に思いを馳せてもらえるなんて。
ネームは一発OKだった。
鍵山さんにも太鼓判押してもらえたから自信はある。
コレで大賞を狙う。
「良いよ、そのまま……挿れて」
タブレット片手にペンを走らせながら、次の読み切りである作品に取り掛かっている。
一人掛けソファーに座る私の目の前では、ベットで絡み合う蓮くんと千景ちゃんの姿が。
2人にお願いしてモデルを頼んだ。
いつもしてる事だけど自分は携わらない。
2人の絡みを見ながらスケッチしたかった。
ペニバンで蓮くんのアナルを犯している千景ちゃん。
悶えつつ、しっかり自分の手で脚を開いている蓮くんにピストンしながらオチンチンを扱いてあげている。
情けない声で喘ぐ姿に濡れる私は手が早くなる。
「ゆっくりゆっくりストロークして……今度はバックで挿れようか」
色んな体位をしてもらって射精したら終わり。
今日はここまで。
デスクに戻る私を名残惜しく見つめる2人。
「あ…………コラ」