ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第2章 【それぞれの葛藤】
「そろそろだろうなって思ってた」
結婚してた時より今の方が気持ち通じ合ってる気がする。
「ていうか俺もそろそろ限界、お前遅過ぎ」
「黙って」と舌を絡ませる。
怒んないでよ……怒るなら挿れてからにして。
私の全部突き上げて。
「待てよ、俺にも舐めさせろって」
そう言われるのに激しく騎乗位して愛し合った。
「ダメっ………ねぇ、この身体まだ私のモノだよね?新しい子とシた?」
もうとっくに別れてるのに未練がましいセリフに反吐が出そう。
こんな私、別れて正解でしょう?
「あっ……はぁん……っ」
容赦なく突き上げてきて思わず大きな声が漏れてしまう。
「だったらこんな近くで待機してダッシュで来るような真似するかよ」
「近くに居たの?」
「お前にしか勃たねぇって言ってんだろ?抜きたくて仕方なかった……でも俺から行っても相手してくれねぇじゃん」
円を描くようにピストンしながら舌を絡ませ合った。
そんな事……あるけど。
章介は本当、そんな私でも良いの?
待機してくれてたなんて知らなかった。
いつから?
「あんっ……あっあっ……はぁん」
「余計な事考えるな、俺とのセックスに集中しろよ、いつか描けよな?こんなシーン」
「バカ……絶対描かない、早くイかせて」
私だけに勃つって本当なのかな。
でもその夜は3回シちゃった。
定期的に抜いてても出来ちゃうものなの?
その辺の生態はよくわからないけど、めちゃくちゃ気持ち良かったよ。
翌日のごみ捨てに間に合わずごみ置き場の前であーだこーだ言い合ってたら訪れた鍵山さんとバッタリ会ってしまった。
しかもまた章介と居る時に。
昨晩泊まりを断って章介と居たという事実がバレた。
「よくお会いしますね」
爽やかな笑顔で章介にそう言う鍵山さんの顔が見れない。
「あぁ、そっすね……こんな朝早くから打ち合わせですか?」
「いや、昨日結構飲まれてたので大丈夫かなと気になったものですから」
「はぁ……メールで済ませれば良いのでは?わざわざ会いに来るなんておかしな関係ですね?」
「ちょっと章介、ヤメなよ」と間に入り様子を見に来てくれた鍵山さんに頭を下げる。