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妄りな昼下がり(仮)

第6章 混ぜたら危険。成vs達也。

達也と情事してから、雪は相変わらず男遊びが辞めれずに、1日に二回、違う男とする日もあった。
だけどもサイトで、そういう男を探しても毎回が同じ男達が違う内容で、投稿しているだけだ。
変則ダブルヘッダーしようが、何をしても琴線に触れるようはセックスは出来ず。

虚しさが募るばかりだった。
成は、梅雨時期に入る前に腰の痛みでコルセットを付けないと生活出来ないくらいになっていた。雨が降ると、それは益々痛むらしい、痛むから機嫌がいつも悪かった。雪が喋りかけてもまともに返事するのは、2日に一回くらいだ。だから雪は余計に、男遊びをしたくて堪らなくなってくる。寂しさを埋める肉棒が欲しかった。
雅人と食べた肉が、2か月しか経ってないのに懐かしくなる。愛情を込めて作ってくれた料理は美味しかった。
雪の食べるペニスは、血の通った肉棒だった。

雪と成の住む家の前の公園に植えられた紫陽花が、物憂げに咲いている。雨に濡れた紫陽花は、泣いているようでとても、とても美しかった。

行き摩りの男と情事した後に、ビニール傘を差して帰り道で見る紫陽花は、同じ世界に存在しているとは思えない程に儚い美しさで、ふと雪は紫陽花の花言葉を思い出そうとする。なんだっけ?

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