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もういや…

第3章 【3章】高校2年生での診察

?「まこちゃん大丈夫か!大丈夫か!!」

ん、なんだろ。だれだろ。
ゆっくり目を開けると視界には白い天井が。
横を見ると…遥斗先生だ。

泣きそうになった。2年ぶりにまた会えたから。
でもそんなことよりも頭を打ったためクラクラしている。貧血で血が上っている。

遥斗「まこちゃん!目を覚ましたぞ!まこちゃん!先生の右手握れる?」

まこ「……ぎゅ」

遥斗「よかった!!寝てる間に頭のエコーは撮ったからね。異常なし。貧血だね。」

まこ「そう…ですか。」

遥斗「2年ぶりに見ると本当に成長していて驚いたよ、もう大人だね。あ、また関係ない話をしてしまったな。笑」

まこ「笑」

遥斗「念の為採血しよう。それで終わりだよ。」

採血……最悪だ。4年間採血などしてなかったから恐怖が蘇る。

まこ「採血ですか…泣」

遥斗「そうだよ。頑張ろうね。」

今にも泣き出しそうだった。
でも17歳にもなって採血ごときで泣いてるなんて恥ずかしすぎる。我慢しなきゃ。

遥斗「はい、じゃあ腕出して。」

私は素直に出した。

遥斗「はい、じゃあ力抜いてねー」

そして私の腕に針が刺さる。

まこ「うっ…」

遥斗「ごめんね、痛いねーー」

まこ「…泣」
泣いたらダメだ。泣いたらダメだ。

遥斗「はいおわりー!頑張ったね。」

まこ「ふぅ…。。」
何とか泣かないで我慢できた。

遥斗「さすが高校生だね。中学生の時は大人2人でもギリギリ抑えられたくらいだったのに。大人になったなぁ」

まこ「あはは…」
大人扱いされる。それが嫌だった。もう甘えられないんだって思ったから。

遥斗「じゃあおしまい。お大事にしてね。」

そう言って返されそうになった。

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