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瑠璃色の補習

第2章 補習Ⅰ(キスの仕方)

瑠璃は残り一年もない期間で3年分の過程を終わらせなければならないため補習は放課後にほぼ毎日行われることになった。

性の授業が導入されてからは自習室と称した、生徒同士がSEXできるようにベッドやシャワー室やテレビ、コンドームが完備された個室が幾つも用意されていた。

本館から離れている教官室の隣に生徒が勝手には使うことのできない自習室が一つあった。

そこで瑠璃の補習は行われる。



放課後

瑠璃はその自習室の前で北沢を待つ。

北沢「お待たせ、早河!今開けるな〜!」

北沢が自習室の鍵を開ける。

中は他の自習室より少し広めでベットとシャワー室とテレビのほかにソファーも付いていた。

北沢「広いだろー?早河は自習室も始めてかな?」

早河「はい。すごい、、ホテルみたい、、。」

北沢「だよなー!今はどの学校にもあるんだぞ!俺が高校の時にはあり得ない光景だな笑 まっ、座ってよ!」

北沢は瑠璃にソファーに腰掛けるように促す。
そしてファイルから紙を一枚取り出した。

北沢「じゃあ、まず、今後の予定を渡しておくな!」

自動車教習所のようにやることリストとその評価が表になっている。

瑠璃「こんなに、、、。」

北沢「うん。3年分だからなぁー。でもな、別に無理に進める必要はないから!早河のペースで進めていこう!」

瑠璃「はい!」

北沢「あとは、本来の授業では教材のDVDをみて、それから実践するんだけど、DVDには射精のシーンも出てくるから、早河には俺が教科書に沿って教えようと思う。それでいいかな?」

北沢は出来るだけ瑠璃が白濁を見なくて済むように考慮してくれた。

瑠璃「先生。色々考慮していただいて、ありがとうございます!」

北沢「いいんだよ。そのための補習なんだから。じゃあ始めようか!あっ、その前に、、」

北沢がカバンから小さな包みを取り出した。

北沢「これ、開けて?」

瑠璃「???」

瑠璃が包みを開けると、可愛らしい赤い防犯ブザーが出てきた。

北沢「これは俺から早河にプレゼント。もし、怖いと思うようなことがあったら遠慮なく鳴らせ!本館からは離れているけど、教官室の先生がすぐに飛んできてくれる。これは毎日持ってくること!いいね?」

瑠璃「はい。ありがとうございます!」

瑠璃は男の人の中にもこんな人もいるのかと北沢の誠実さに驚いていた。

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