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瑠璃色の補習

第1章 出会い

授業が終わり生徒の声で賑わう春休み。
校長室で2人の男が話していた。


校長「北沢先生、いかがでしたか?本校の性の授業は?」


北沢「はい、とても良い勉強になりました。僕は体育科の教師ですが、こんなにもハイレベルな性の授業を見たことがありません。」


校長「我が校は全国に先駆けて性の授業を取り入れ、力を注いでいたため、全国模試でも性を含めてトップクラスなのです。この伝統は守り抜かねばなりません。しかし、今授業をされていた横田先生は今年で退職されます。そこで北沢先生、あなたに後任としてこの学校の3年生の性の授業を任せたいのですがどうでしょうか?」


北沢「校長先生、光栄です!是非、引き受けさせていただきます!」



校長「それではよろしくお願いします。ただ、一つ問題があって、、」


北沢「といいますと?」


校長「次の3年生には他の科目ではトップクラスの成績なのにも関わらず性の授業を一年次から未履修の子がいるのです。なんとしてでも全員合格を目指す本校で留年なんてものはあってはいけません。北沢先生、この子を進級させること。それがあなたにとっては1番の試練かもしれません。まっ、とにかく頑張ってください!」


北沢「はぁ、、、。」

校長の捲し立てるような口調に圧倒された北沢は厄介な仕事を押し付けられたことにまだ気づいてはいなかった。

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