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瑠璃色の補習

第8章 修学旅行2

瑠璃が朝、目覚めると北沢の姿はもうなかった。
生まれたままの姿で白いシーツに包まれていることに気がつき昨日の夜が鮮明に思い出され瑠璃の顔は赤くなる。

「おはよう。打ち合わせがあるので先に行ってます。また朝食会場で!」

というメモ書きがサイドテーブルに残されていた。

瑠璃は身支度を整えて、今日一日の班研修で必要なものをリュックにつめると環奈達と合流した。

環奈「瑠璃おはよー!!」

瑠璃「環奈!みんなもおはよう!!」

環奈は瑠璃のところに駆け寄ってきて男子達に聞こえない小声で

環奈「昨日はどうだった??先生とうまくできた?」

と聞いてきた。

瑠璃は自分でも顔が真っ赤になるのを感じながら

瑠璃「すごく優しかったよ。でも、まだ本番はしてない、、。」

と昨日の出来事をオブラートに包みながらやんわりと伝える。

環奈「やっぱり北沢、瑠璃のことすごく大切に思ってると思う。普通なら男は挿れることしか考えてないもん笑」

そんなこんなで朝食会場につくと昨日の夜とは違いワックスで髪を固めシャキッとした北沢が生徒を誘導している。

北沢「ほらそこー!はやく座れー!」

瑠璃は自分しか知らない昨日の夜のお酒を飲んでトロンとした姿の北沢を思い出し、1人でキュンとする。

北沢「おはよ!よく眠れた??」

瑠璃達に気がついた北沢が声をかけてくる。

環奈「おはよー!せんせ!お待ちかねの瑠璃ちんだよ!ほら!」

そう言って瑠璃の背中をポンと押す。
環奈は体育祭以降北沢に怒っていたが、昨日の紳士ぶりに怒りはおさまったようだった。


北沢「早河おはよ!」

呼び方早河に戻ってる、、
そんなことを思いながら挨拶を返すと
突然北沢が瑠璃の耳元に顔を近づけ周りに聞こえないように囁いた。

北沢「、、、あのさ、渡したいものあるからご飯終わったら出発の前に俺んとこ来て!」

なんだろう?と思いながらも返事をし瑠璃は朝食会場へ向かった。

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