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瑠璃色の補習

第9章 修学旅行3

北沢「瑠璃、ごめんな、先生が守ってやれなくてごめん、、怖かったな、、」

北沢は泣きじゃくる瑠璃を大きなタオルケットに包み込んだまま抱きしめ、トントンと背中をさする。

瑠璃「せんせっ、、せんせっ、、こわかったよぉ、、ひぐっ、、いたかったよぉ、、ひぐっ、あいたかったぁーー!」

北沢はただただ抱きしめ背中をさすり続けることしかできなかった。


警察が拓人に手錠をかけ、部屋の外に出そうとした時、

拓人「丈瑠。久しぶりだな。俺に気が付かないほど瑠璃に夢中ってか?」

北沢「、、拓人、、?お前なのか、、?何で、拓人、お前が、、?」

警察「先生のお知り合いですか?」

北沢「大学の時の同級生です、、。何でお前が、瑠璃を、、?」

拓人「瑠璃は俺のかわいい従姉妹なんだ。そんな俺の瑠璃を横取りしようとしたお前が悪いんだからな!」

北沢「もしかして、、昔、瑠璃にトラウマを植えつけた犯人って、」

拓人「あぁ、俺だよ笑 あん時の瑠璃ちっちゃくて何も知らなくて可愛かったんだよなぁ、、俺のこと大好きでちっちゃなまんこくぱぁって笑」

北沢は我を忘れ、右手の握り拳を振り翳そうとした時、

ギュッ

瑠璃の手が北沢のシャツを掴んでいることに気がついた。

今俺がここであいつを殴ったら瑠璃のそばにいてやれなくなる。守ってあげられなくなる。

北沢は冷静になり
警察の人に向かって

北沢「お願いします、、。」

とだけ呟いた。

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