幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第9章 【Chapter9/4人のシェア彼女】
手は繋ぐ?当たり前だよね。
電車で移動なんて久し振り。
「車じゃなくてごめんな」なんて謝らないで。
寧ろデートらしくて楽しい。
壁側に立たせてくれるし、なんだかんだ言ってもちゃんとエスコートするいっくんが好きだよ。
ちょっと身体寄せてきて周りから壁を作ってくる。
アイコンタクトでどうしたの?と聞いたら「向こうの学生グループ、紘子見てるから」って自分が盾となり見えないようにしちゃった。
わかりやすい嫉妬にニヤける。
で、今回ダブルデートするお相手の方たちはいっくんの会社の同僚で同い年だから私のひとつ上の人たちになる。
ドキドキしながら向かうともう既に到着されていて手を振ってきた。
「マジか、いや、彼女さんごめんね、てっきり嘘だと思ってたたから、えっと、本当に藤原と付き合ってるの?」
同僚の彼氏さんからそう聞かれて「はい」と答えた。
真っ赤になるのは結構慣れてて初々しさも演出してみる。
彼女さんも同じく同僚らしくて社内カップルなんだって。
「な?俺の彼女、可愛いだろ?」って腰に手を回す。
「やめてよ」と叱りつけるのも仲の良さをアピールしているつもりで。
一緒に食事をしている際も何となく気になるのが彼氏さんがやたらいっくんを小馬鹿にした言い草な事。
あのオラオラ系ないっくんが「うるせぇよ」しか言い返してない。
私の前だからかな。
「ねぇねぇ、藤原って普段甘えたりするの?」とかグイグイ聞いてくる。
適当に合わせて返事するけど、本当は良い気分じゃないんだな。
彼女さんも「やめなよ」って注意してるけどそのキャラでいく感じだ。
「お2人はお付き合いされて長いんですか?」
話題を切り替えるべく私から質問した。
在り来たりな会話のラリーだけど、言われてばかりは癪に障るので。
半年とか笑わせないでよ。
こっちの歴史の方が断然長いし。
わかったような事を言われるのはフェアじゃないな。
「俺らもそんな長くはないけど」っていっくんが慌てて話に入るから時期的に被る人とか居るのかなと憶測する。
「え、私は小学3年生の時からいっくんに片想いしてたよ」
「えっ?マジ?ハハハ、嬉しい」