幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第1章 【Chapter1/再会】
大学時代に付き合ってた人は何人か居たけど他の大学に通ってる人だったり年上だったりした。
就活やらなんやらで距離が開いて自然消滅したりお別れしたり。
去るもの追わず…だったしね。
だから付き合ってた人は皆、つまんなかったんじゃないかな。
淡々としてたから。
誰かに合わせたり顔色覗ったりって面倒くさい。
そんな時間あったら好きな事してたい。
ゲームや漫画見たりダラダラしてる方が私には合ってる。
たまに掛かってくる母からの連絡も彼氏出来たら連れておいでねって言われて参ってる。
実家に連れて行く…もしくは親に会わせるって相当の仲にならないと無理じゃん。
仕事はカレンダー通りの休みだけどたまに休日出勤もある。
交代制でね。
傍からは高給取りと思われているが普通のOLが独り暮らししていて贅沢しないで生活していけるギリギリの額だから。
洋服だって一番安い通販サイトだし、美容室なんて3ヶ月に1回だよ。
ネイルだって自分で整えて塗ってるし。
美登里みたいにイケイケで、ネイルもエステも通い放題のお金持ちではないのよ。
「いやいやいや、私、断ったよね!?」
「まぁまぁ、本当めっちゃ頼まれたの、1回くらい会ってあげてよ」
帰ってすぐメイク落としてウェブ漫画読みながら一人晩酌したかったのに。
まだ愛想笑いしなきゃならいなんて。
待ち合わせ場所のバーに立ち寄り、待っていた男性グループと合流した。
「小田切紘子です」って名乗れば“紘子ちゃん”で始まり、お酒が進むにつれて“ヒロちゃん”になっていた。
初対面で距離感のない馴れ馴れしさはいつまで経っても慣れない。
これも仕事の一環と捉えるべきか。
アフター5にそれはキツいな。
私をしつこく紹介しろと言っていたらしい彼は常に隣をキープしていた。
ちょっとウザい。
トイレ行きたい。
質問多過ぎて疲れる。
チャラい。
好きな人は居るって言ったのにグイグイと距離感詰めてくる。
こうなるとわかっていたら超絶ダサい服着てきたのに。
とりあえずメイク直しはせずに来たけど「ほんのりピンクで可愛いね」って酔ってるから仕方ないか。