デーモンハント
第9章 仮面の悪魔
そんなエルザの様子を気にしながら、ソレルは吊るされたシフォンの所へと向かう。
エルザが矢を食らって怯んでいるのが気にかかったが、今はシフォンの救出を優先して動く。
シフォンが囚われたままでは、エルザも戦いに集中できないだろう。
ソレルがシフォンの近くに向かったのに気付いた悪魔は、ソレルの方に手を向けて、大きな光の矢を作り出し、それを放つ。
矢はソレルの目の前を横切り、ソレルは驚いた表情で悪魔の方を見た。
「その娘はボクの大切なおもちゃなんだから、手を触れてもらいたくないんだよなぁ」
悪魔は低い声で言う。
その声色から怒りの感情が伝わり、ソレルは気まずさを感じながら「そうですか」と一言返した。
エルザは肩から矢を引き抜き、痛みに歯を食いしばりながら足の矢も引き抜く。
傷口から血が滴り、エルザの頬を汗が伝う。
それでもエルザは立ち上がり、剣を悪魔に向けた。
「負けを認めて、諦めなよ、デーモンハント……今なら殺さないでいてあげるよ?まぁ、ボクの奴隷にはなって貰うけどねぇ」
そう言って悪魔は「ははっ」と笑う。
エルザは悪魔を見ながら、口角を持ち上げた。
「アンタの奴隷になるくらいなら、死ぬ方を選ぶに決まってるでしょ、まぁ、アタシを殺す前にアンタの方が死ぬんだけどね」
エルザが見せた笑みと、口から吐き出された言葉に、悪魔はやれやれとため息をつく。
「バカな奴だね、君は」
悪魔はそう言うと、手の中に赤黒いオーラを纏った剣を作り出し、それを握った。
そして、悪魔はエルザの方に向かって一歩踏み出す。
その瞬間、悪魔の姿が消え、エルザは驚きに目を見開いた。
(消えた?!)
エルザが戸惑った刹那、エルザの目の前に悪魔の姿が現れ、エルザの首を狙って剣を振る。
理解が追い付くより先に、エルザの体は無意識に後方へと下がり、悪魔の剣を避けた。
エルザが矢を食らって怯んでいるのが気にかかったが、今はシフォンの救出を優先して動く。
シフォンが囚われたままでは、エルザも戦いに集中できないだろう。
ソレルがシフォンの近くに向かったのに気付いた悪魔は、ソレルの方に手を向けて、大きな光の矢を作り出し、それを放つ。
矢はソレルの目の前を横切り、ソレルは驚いた表情で悪魔の方を見た。
「その娘はボクの大切なおもちゃなんだから、手を触れてもらいたくないんだよなぁ」
悪魔は低い声で言う。
その声色から怒りの感情が伝わり、ソレルは気まずさを感じながら「そうですか」と一言返した。
エルザは肩から矢を引き抜き、痛みに歯を食いしばりながら足の矢も引き抜く。
傷口から血が滴り、エルザの頬を汗が伝う。
それでもエルザは立ち上がり、剣を悪魔に向けた。
「負けを認めて、諦めなよ、デーモンハント……今なら殺さないでいてあげるよ?まぁ、ボクの奴隷にはなって貰うけどねぇ」
そう言って悪魔は「ははっ」と笑う。
エルザは悪魔を見ながら、口角を持ち上げた。
「アンタの奴隷になるくらいなら、死ぬ方を選ぶに決まってるでしょ、まぁ、アタシを殺す前にアンタの方が死ぬんだけどね」
エルザが見せた笑みと、口から吐き出された言葉に、悪魔はやれやれとため息をつく。
「バカな奴だね、君は」
悪魔はそう言うと、手の中に赤黒いオーラを纏った剣を作り出し、それを握った。
そして、悪魔はエルザの方に向かって一歩踏み出す。
その瞬間、悪魔の姿が消え、エルザは驚きに目を見開いた。
(消えた?!)
エルザが戸惑った刹那、エルザの目の前に悪魔の姿が現れ、エルザの首を狙って剣を振る。
理解が追い付くより先に、エルザの体は無意識に後方へと下がり、悪魔の剣を避けた。