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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く





「のんちゃん。迷惑かけな」





驚いて声も出せずにいると、追い討ちをかけてくる。










「好きなら、なおさら。陽太先生は、のんちゃんの薬だよ」








……これには、言葉なんて出てくるはずもない。


こんなところで、好きを自覚させられるなんて思ってもみなかった。

目を白黒させながら、呼吸を整えることに徹する。





とんでもない主治医だ……今回ばかりは赤面する余裕もない。PHSで陽太先生に連絡をとる吹田先生の後ろ姿を睨むように見つめた。






……


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