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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く


今朝、起きた時から下腹部に軽い痛みのような違和感があった。

咳と吐き気、発熱でもうクタクタになった体を引きずってトイレに行ったら……鮮血がショーツを汚していた。



……なんでなの。

こんなに頑張っているのに……。




次から次へと、身体はボロボロになっていく。





入院して初日にやった治療を思い出して、身震いする。

と、同時に、初回の治療後の大海先生の言葉も思い出していた。


『腹痛がでたら、経血取り除いた方がいいサインだから、教えてくれるかな? つらいかもしれないけど、放っておくともっとつらくなる。』


……でも……言えない。


言ったらまた……あの治療をしなきゃいけない。
強制的に恥ずかしい思いをするのは目に見えている。




……どうしても、婦人科の治療に向き合う気力が、今はない。



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