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ほしとたいようの診察室

第8章 入院生活は続く



……



side:陽太



いつかの……15年前の日を思い出していた。
それは遠くなっても色褪せはしない、懐かしい記憶。



『のんちゃん、もういっぱい頑張ってるんだよね』


『……うん』


『その頑張りは、絶対に報われるよ』


『……むくわれるって、なーに?』


『頑張ってよかったな、って思える日が来るんだよってこと』


『なおるってこと?』







『うん。陽太先生が、治す。ぜーんぶ、治す』









のんちゃんに、そんな約束をした。




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