テキストサイズ

ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出

……




わたしの自宅は、すなわち陽太先生の自宅でもある。病院からも徒歩10分。外出許可を近場で出した吹田先生としては願ってもみないような近場だろうと思う。


聞けば、陽太先生はこのマンションの8階に住んでいるようだった。10階建てのマンションだ。7階より上は一室の造りが異なるようで、単身者向けにしては広く造られているらしい。


わたしの部屋は3階にある。なんて事のない1Kで、部屋の広さは8畳。ベッドとテーブルとテレビ台を置くくらいで、一人暮らしにはちょうど良かった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ