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ほしとたいようの診察室

第3章 お仕事&お仕事

***


「はぁ。」


思わずため息をついた。

昼休みはまるまる、内科と婦人科の診察で終わってしまった。戻ってきて、すっかり元気がなくなっているわたしを、小夜ちゃんは心配してくれていた。

「のんちゃんどうしたの? ため息ばっかり」

小夜ちゃんがわたしの顔を覗き込む。


「休み時間、あのかっこいい先生とデートじゃなかったの?」


「?!」


かっこいい先生って、陽太先生のこと?!
いや、たしかにかっこいいけど……

「いや、デートなんかじゃないしっていうか、そういう感じでもないし、お世話になってる先生だし……」

とごにょごにょ口ごもる。

「ふーん」

小夜ちゃんが意味ありげな表情でにんまりと笑ったけど、どういう意味かわからなかった。





1ヶ月分、内科と婦人科からしっかり薬が出されて、見る度に気落ちした。
特に婦人科の薬は、副作用が出ると思ったら薬を飲むのも怖かった。

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