
ほしとたいようの診察室
第3章 お仕事&お仕事
『んー、思ったよりは良くないかもなぁ』
大海先生がエコーの画像を見つめて、低い声で呟いた。
そして、わたしに向き直る。
『ここね、子宮。全体的に腫れているね』
わたしは、険しい表情をする大海先生の顔が忘れられなかった。
『腫れている分は、生理のときに外に出せなかった経血が、溜まっている状態。のんちゃんの病気は血液が固まりやすくなる病気だから、こんなふうになっちゃうんだね』
経血が、溜まる。血液の病気……。
『これから、血液の病気の治療と並行して、婦人科の方でも治療をやっていくよ。治療と言っても、薬を飲んで、溜まってた血を出していく感じかな』
治療も、続くんだ……。
『薬で生理を起こすような感じだから、腹痛とか吐き気とか、もしかしたら副作用が出るかもしれない。そうなった時は相談してね』
副作用……怖いな……。
『吹田先生とも相談してやっていこうね、大丈夫、きっと良くなるからね。また1ヶ月後、様子聞かせてもらおうかな』
本当に、良くなるのかな……。
