
ほしとたいようの診察室
第4章 心と身体
何かあって、みんなに迷惑かけちゃだめだ。
そんなふうに思って病気のことを職場で明かした。
それがかえってみんなに気を遣わせているようで、申し訳なかった。
「のんちゃん、それわたしも一緒にやるよ」
終わらない仕事があると、よく小夜ちゃんが手伝ってくれた。
「……ごめん、いつも」
「いいんだよ! のんちゃんの方が大変そうだし」
そう言って、小夜ちゃんは文句も言わずにわたしの分まで仕事を引き受ける。
「あー、のんちゃん!その荷物、置いといていいよ! 重いから、俺持つよ」
坂井さんも手伝ってくれる。
わたし、みんなに迷惑かけてるかも……。
そんなことを思う日が増えてきていた。
