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ほしとたいようの診察室

第4章 心と身体




え、うそ、なんでここに……?!





声が出ずに、目を見開く。
心臓の音がとにかく早くなって、体は固まった。


「のんちゃんもここに住んでたんだ」


「は、……はい」



のんちゃん『も』
ということは、陽太先生『も』
ここに住んでいるということであることを理解するには数秒かかった。


そう、社宅なのである。
初日に母が言ってたことが思い出されて、よりによって陽太先生がその、『お医者様』だなんて思いもせずに……1ヶ月以上過ごしていた。

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