
ほしとたいようの診察室
第4章 心と身体
「腹痛と吐き気が出るのは、薬が効いてる証拠だと思っていいよ。薬に慣れてくると、副作用はだんだん無くなっていくと思うんだけど……今回はとてもつらそうだから、薬を少し弱めておくね」
「すみません……」
どこまでも迷惑をかけ続ける自分の身体に嫌気がさしそうになる。
「謝らなくていいんだよ。始めたばかりだから大変だと思うんだけど、ここで踏ん張らないと後々がきつくなるんだよね、治療もよりつらいものになってしまう」
「つらいって……どうなっちゃうんですか……?」
これ以上つらくなるのはごめんだと思って、恐る恐る聞くと、大海先生はふっと笑顔を見せた。
「大丈夫、処方する薬をきちんと飲んでいれば、そうはならないから。もし、吐き気とか腹痛が変わらなかったら、いつでも相談してね」
「……わかりました」
「今日は薬出して終わりかな。また次回、ちょっと内側から子宮の様子確認していくことにするね。それで様子見ましょう」
「はい、ありがとうございました」
