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　222　昔の話し（3）

　その『CFP』の資格とは…

　Certified Financial Plannerの略称であり
（サーティファイド ファイナンシャル プランナー）

　『FP』つまりフィナンシャルプランナー…
　年金、保険、投資、税制、生活設計等々に関する専門知識を活かして、資産運用等アドバイスを主にする仕事、資格であり、その『FP』の中での最たる認定フィナンシャルプランナーという資格なのである。
　そしてその『FP』の更に上の資格なのがこの『CFP』なのだ。

　そして今、これからの保険業務、そしてまさに現在進行中のゆかりが仕掛けている『新規事業計画』で最も必要であり、最も欲しい資格の一つである。

　そして今のところ、それは総合職である越前屋しか有していない資格なのである…

「マジか…」
「あら、そんなに驚かないでよぉ」
「い、いや、驚くよ、よくそんな凄い資格を…」
　本当に驚いていたのである。

「でもね、その資格取得したあの約15年前当時はさぁ、まだ、本当に奔りみたい感じでさぁ、今程は重要視されてなかったのよぉ…」
　
　確かにそうかもしれない。
　今の様な外資系の保険会社がチラホラ現れてからの『保険イコール人生設計』的な考え方が広まりつつある最近になって、ようやく本当に必要、需要が生まれてきた資格と云えるからである…
　そして、そんな凄い資格をサラっと話してくるきよっぺにも驚いていた。

「で、でも何で？…」
　何でそんな凄い資格をもちながら辞めてしまったのか？…

「うん、結婚してね、退職したの…」
「そ、そうなんだ…」

「旦那と付き合っていた頃はさ、彼は教師だったんだけど、合わないって辞めて警察官になったのよ…」
　確か元旦那は体育大学の先輩だって云っていた…

「警察官…」
「うん、埼玉県警の警察官…
　それで最初は少し秩父寄りの派出所勤務になってさ…
　ま、諸事情ってやつでわたしは辞めて専業主婦に…」
「専業主婦…」
　うん…
　と、やや宙を見つめて頷いた。

「でもね、離婚前位からは、大宮の機動隊に所属していたわ」
「大宮か…」

「で、色々あって離婚して、現在に至るのよ…」
　驚いていた…

　思わぬ、いや、まさかの予想外の激白と云えた…

　まさかきよっぺの口から『CFP』という言葉が聞けるなんて…