
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
206 運も実力の内
「え…そうなのっ」
確か、以前、コールセンター部のスタッフに経験の有無を確認した筈なのだが…
「あ、前に訊かれた時わたしお休みだったんです…
それに関係ないし…」
「え、関係あるわよ」
思わず即答してしまった。
「ええっ」
「経験スタッフが絶対的に足りないのよ」
「えっ」
彼女は驚きの顔をしてくる、そしてわたしも驚いていた。
あら、灯台元暗しだわ…
「10ヶ月ってぇ、じゃあ、ある程度指導とか、アドバイスとか、マニュアル作りとかにも協力できそう?」
「あ、はい…出来ると思います…いや、出来ます」
彼女は何かを察知したのだろう、そう言い変えてきた。
なんと、ここにも逸材が居たのだ…
「あら、じゃあ、話しはかなり好条件に変わってくるわよ」
確か彼女は、蒼井美冴さんを意識してるって云っていた…
「ええ…、ほ、本当ですかぁ?」
「うん…」
わたしはにこやかに返事をしてあげる。
「今ね、大原本部長が向こうの生保会社に執行役員で行っているから、ここの全権はわたしに任されているのよ」
「え、そ、そうなんですか」
一気に彼女の目が輝いてきた。
「うん…
美冴さんを意識してるんでしょう?
美咲ちゃんの頑張り次第よ…」
今の彼女にはその言葉で十分であった。
「やったじゃん」
すると隣の鈴木くんがそう言ってきた。
「うん、それならば、悪い様にはしないから、お盆休み明けにでも正式に笠原主任を通して何らかの通知しますよ」
「あっ、はいっ、ありがとうございます」
目がキラキラしてこぼれそうに輝いていた。
「ううん、実力よ、そして運も良かったんじゃないのかなぁ…
ただし焦らないでね…
確実に動くのは早くて秋以降、そして最初は仮になるはずだからね」
運も実力の内なのである…
「よ、よかったっすね」
そう言ってくる杉山くんもそう、運も実力の内なのだ…
父親の絡みなんて関係ないのだ、それも運の内、実力の内なのである。
「あっ、そうだ…」
「は、はい」
「まだ、絶対に内緒だからね」
「あ、はい、それは大丈夫です」
それは信用できるであろう…
この手のお喋りなタイプは、特に自分自身の得になる事には絶対に固く、慎重になってくるのだ…
そう、自分の事に限っては…
「え…そうなのっ」
確か、以前、コールセンター部のスタッフに経験の有無を確認した筈なのだが…
「あ、前に訊かれた時わたしお休みだったんです…
それに関係ないし…」
「え、関係あるわよ」
思わず即答してしまった。
「ええっ」
「経験スタッフが絶対的に足りないのよ」
「えっ」
彼女は驚きの顔をしてくる、そしてわたしも驚いていた。
あら、灯台元暗しだわ…
「10ヶ月ってぇ、じゃあ、ある程度指導とか、アドバイスとか、マニュアル作りとかにも協力できそう?」
「あ、はい…出来ると思います…いや、出来ます」
彼女は何かを察知したのだろう、そう言い変えてきた。
なんと、ここにも逸材が居たのだ…
「あら、じゃあ、話しはかなり好条件に変わってくるわよ」
確か彼女は、蒼井美冴さんを意識してるって云っていた…
「ええ…、ほ、本当ですかぁ?」
「うん…」
わたしはにこやかに返事をしてあげる。
「今ね、大原本部長が向こうの生保会社に執行役員で行っているから、ここの全権はわたしに任されているのよ」
「え、そ、そうなんですか」
一気に彼女の目が輝いてきた。
「うん…
美冴さんを意識してるんでしょう?
美咲ちゃんの頑張り次第よ…」
今の彼女にはその言葉で十分であった。
「やったじゃん」
すると隣の鈴木くんがそう言ってきた。
「うん、それならば、悪い様にはしないから、お盆休み明けにでも正式に笠原主任を通して何らかの通知しますよ」
「あっ、はいっ、ありがとうございます」
目がキラキラしてこぼれそうに輝いていた。
「ううん、実力よ、そして運も良かったんじゃないのかなぁ…
ただし焦らないでね…
確実に動くのは早くて秋以降、そして最初は仮になるはずだからね」
運も実力の内なのである…
「よ、よかったっすね」
そう言ってくる杉山くんもそう、運も実力の内なのだ…
父親の絡みなんて関係ないのだ、それも運の内、実力の内なのである。
「あっ、そうだ…」
「は、はい」
「まだ、絶対に内緒だからね」
「あ、はい、それは大丈夫です」
それは信用できるであろう…
この手のお喋りなタイプは、特に自分自身の得になる事には絶対に固く、慎重になってくるのだ…
そう、自分の事に限っては…
