
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
171 妖艶なエロスの女神
そう…
わたしは映画が始まって直ぐに、登場人物の女性主人公である宝塚出身の美しい女優が美冴さんにダブって見えてきていたのだ。
不倫の関係に墜ちて旦那様とのやり取りの戸惑った女優の顔が、あの『黒い女』時代の頃の美冴さんの姿にダブり…
男優に抱かれて喘ぐ姿が…
露わになった乳首の感じが…
爪先を舐められて喘ぐ姿が…
全体的なスレンダーなカラダが…
ややハスキーな喘ぎ声が…
そう、映画の中の美しい女優の全てが…
昨夜の美冴さんの姿にダブって見えていたのである。
そして間もなく男優がダブり…
「そこからは…
まるであのベッドシーンが全部、美冴さんと彼との姿に見えてきちゃって…」
とうとう…
本当のことを言ってしまった。
「えっ…」
そんなわたしの心の慟哭に絶句する。
それはそうであろう…
驚いているであろう…
いや、違うか…
呆れて言葉が出ないのか…
「あらあら…」
すると呆れた様な、そんな感じに聞こえる声音で呟く。
わたしは自分が恥ずかしくなってしまう…
これは、これは、あの頃に感じた『黒い女』時代の美しい魅力に魅了されている自分の心に気付き…
そして彼が『ストッキングフェチ』特有の色目で美冴さんを見ている事に対して、生まれて始めて感じて、自覚した『嫉妬心』という想いと、憧憬のジレンマに陥っていた想いそのものであり…
そのジレンマのカミングアウトじゃないのか…と。
「あら…ふふ…」
すると…
その笑い声と共に美冴さんの雰囲気が、突然、ガラっと変わった感じが伝わってきた。
えっ…
ドキドキ…
そしてその笑みと同時に、膝の上に置いていた右手に触れて、いや、握ってきたのである。
え、な、なに…
ドキドキドキドキ…
ズキズキズキズキ…
一気に心が震え、高鳴り、昂ぶる。
「ふふ…
ゆかりは…かわいいわね…」
そしてわたしの目を見つめ、そう囁いてきたのだ。
その美冴さんの目は、何かのスイッチが入ったかの様に変わり…
女神の如くからまるで…
そう、それはエロスの女神の如くに妖艶で…
淫靡で…
妖しく濡れて輝いていた…
「あ…」
わたしの心はその目に吸い込まれていく…
あぁぁ…
心が震え、蕩けてしまう…
そう…
わたしは映画が始まって直ぐに、登場人物の女性主人公である宝塚出身の美しい女優が美冴さんにダブって見えてきていたのだ。
不倫の関係に墜ちて旦那様とのやり取りの戸惑った女優の顔が、あの『黒い女』時代の頃の美冴さんの姿にダブり…
男優に抱かれて喘ぐ姿が…
露わになった乳首の感じが…
爪先を舐められて喘ぐ姿が…
全体的なスレンダーなカラダが…
ややハスキーな喘ぎ声が…
そう、映画の中の美しい女優の全てが…
昨夜の美冴さんの姿にダブって見えていたのである。
そして間もなく男優がダブり…
「そこからは…
まるであのベッドシーンが全部、美冴さんと彼との姿に見えてきちゃって…」
とうとう…
本当のことを言ってしまった。
「えっ…」
そんなわたしの心の慟哭に絶句する。
それはそうであろう…
驚いているであろう…
いや、違うか…
呆れて言葉が出ないのか…
「あらあら…」
すると呆れた様な、そんな感じに聞こえる声音で呟く。
わたしは自分が恥ずかしくなってしまう…
これは、これは、あの頃に感じた『黒い女』時代の美しい魅力に魅了されている自分の心に気付き…
そして彼が『ストッキングフェチ』特有の色目で美冴さんを見ている事に対して、生まれて始めて感じて、自覚した『嫉妬心』という想いと、憧憬のジレンマに陥っていた想いそのものであり…
そのジレンマのカミングアウトじゃないのか…と。
「あら…ふふ…」
すると…
その笑い声と共に美冴さんの雰囲気が、突然、ガラっと変わった感じが伝わってきた。
えっ…
ドキドキ…
そしてその笑みと同時に、膝の上に置いていた右手に触れて、いや、握ってきたのである。
え、な、なに…
ドキドキドキドキ…
ズキズキズキズキ…
一気に心が震え、高鳴り、昂ぶる。
「ふふ…
ゆかりは…かわいいわね…」
そしてわたしの目を見つめ、そう囁いてきたのだ。
その美冴さんの目は、何かのスイッチが入ったかの様に変わり…
女神の如くからまるで…
そう、それはエロスの女神の如くに妖艶で…
淫靡で…
妖しく濡れて輝いていた…
「あ…」
わたしの心はその目に吸い込まれていく…
あぁぁ…
心が震え、蕩けてしまう…
