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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 186 ビアンな夜(88)

「うふ…
 すごい濡れてるわよ…」
 美冴さんはスカートの奥まで指先を入れてきて、股間を触れながらそう囁いてきた。

「あぁん、やん…」
 
「うわぁ、ぐしょぐしょよぉ…」

「や、そ、そんなぁ…」

「それに…
 メスの香り、ううん、いやらしい匂いがしてくるわぁ…」

「あぁ、そ、そんな、や、いやぁ…」
 本当に恥ずかしい…
 
 だが…

 なんとなく…

 なんとなくだが、今夜の美冴さんは昨夜とは違う、いや、違っていた…

 言葉で責めて…

 きているような…


「わたしが欲しいっていう…
 メスのいやらしい、淫乱な匂いだわぁ…」

 昨夜は昂ぶってきても…

 恥ずかしそうな感じが常に感じられた様な…

「ストッキングの爪先を舐められて…
 脚を撫でられて…
 ストッキング越しに舐められて…
 こんなに感じているなんて…」

 間違いない…

 言葉で責めてきている…

 そしてわたしはその言葉に…

 感じてしまってもいる…

「あぁ、や、やぁぁ…」

 ゾクゾクしていた…


「ゆかりも……変態……ね」

 そしてこの言葉に…

 堪らない快感を感じてしまう…


『ストッキングの爪先を舐められて…
 ……………
 …………ゆかりは…変態…ね…』

 その言葉が、わたしの琴線に触れてきたのだ…

『ストッキングの爪先を舐められて…』

 いや、違う…

 実は…

 わたしは…

 昔から…

『ストッキングの爪先を舐めさせる』
 のが、大好きであったのだ。

 そう…

 あの『姫』と崇め、煽てられ…

『ディスコクィーン』

『マリファナクィーン』
 等々と呼ばれ、調子に乗っていた…

 あの『黒歴史』時代に…

 わたしは、常に纏わり付いていた男達に…
 わたしの魅力に魅了されて下僕と化していた男達に…

 女王様然として…

 そんな男達に、嬉々として、愉悦な衝動に駆られ、ヒールを脱がさせ…
 ストッキングの蒸れた爪先を舐めさせていたのだ。

 そして、それが…

 昂ぶる程に…

 大好きであったのだ…

 ボディコンスーツに身を包み…
 キラキラ、テカテカの光沢艶のストッキングを穿き…
 常に周りの男達の視線を浴び…
 そして、そんな男達のストッキングに集まる熱い視線に酔い痴れ、疼きを覚えていた…
 


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