シャイニーストッキング
第16章 もつれるストッキング5 美冴
126 美冴の揺らぎ…
「あ、い、いや…」
正に、それは、美冴に手玉に取られてるってこと。
「ふぅん、なるほどねぇ……」
美冴は思惑的な目を向けて、そう呟く。
「ま、敢えて、そのウラは聞かないけどね…
それに、わたしの正社員の件もあるしね」
さすが美冴である…
もう、すっかり、律子と山崎専務の線を結びつけたみたい。
「でもね、わたしにも分かるってことはね…」
「あっ」
「うん、ゆかりさんにもバレバレってこと…」
「………」
騒めきは、高鳴りへと変わりつつあった。
「美人、完璧、若さ、ウラ…
そしてストッキング……
もう、バレバレだし、言い訳は効かないし…
それにアナタ、大原常務さんは…
それらを全部捨ててまで……………」
美冴はそう言い、間を溜め…
「それでも、わたしがいいってさ………」
「…………」
「だから、バカって言ってるのよ…」
「ゆかりさんもヤバいし…
仮に松下秘書を捨てて、わたしを取る…
大原常務サン…
アナタ、なにもかも全部…
失くしちゃうし、ううん、捨てられるの?」
「……ぅ……」
あまりにも正論であり、リアリティがあり過ぎて…
反論どころか、目さえも合わせられない。
「大原常務サンさぁ………」
そしてこの常務サンという美冴の皮肉が、心に刺さってくる。
「アナタ、捨てられるの?…………」
常務となった今…
律子という、日本経済界の中心ともいえる伝説の存在の出自の血脈の本流を手にしている今…
そして、それにより、まだ小さいが、芽生えてしまった野望という心の燻りの火は…
もう、とても、今となっては捨てられないし、消せやしない……だろう。
「ほらね…」
美冴は、そんなオレの心の想いを見て、読み取ったのだろう…
そう、頷き、呟く。
「そ、それなのにさ…
わ、わたしが……いい……なんてさ………」
「…………」
「あのゆかりさんや…
あの秘書なんかより…
わたしの……方が…いい…な、なんてさぁ…」
「……ぇ……」
だが、ここで、急に、美冴が…
揺らぎ、いや、揺らいできた?……
「ほ、ホント、ば、バカ……な……の………」
「……ぁ……」
そう囁き、見つめてきた美冴の目が……
また、再び、濡れ、潤んできたのである。
え?………
「あ、い、いや…」
正に、それは、美冴に手玉に取られてるってこと。
「ふぅん、なるほどねぇ……」
美冴は思惑的な目を向けて、そう呟く。
「ま、敢えて、そのウラは聞かないけどね…
それに、わたしの正社員の件もあるしね」
さすが美冴である…
もう、すっかり、律子と山崎専務の線を結びつけたみたい。
「でもね、わたしにも分かるってことはね…」
「あっ」
「うん、ゆかりさんにもバレバレってこと…」
「………」
騒めきは、高鳴りへと変わりつつあった。
「美人、完璧、若さ、ウラ…
そしてストッキング……
もう、バレバレだし、言い訳は効かないし…
それにアナタ、大原常務さんは…
それらを全部捨ててまで……………」
美冴はそう言い、間を溜め…
「それでも、わたしがいいってさ………」
「…………」
「だから、バカって言ってるのよ…」
「ゆかりさんもヤバいし…
仮に松下秘書を捨てて、わたしを取る…
大原常務サン…
アナタ、なにもかも全部…
失くしちゃうし、ううん、捨てられるの?」
「……ぅ……」
あまりにも正論であり、リアリティがあり過ぎて…
反論どころか、目さえも合わせられない。
「大原常務サンさぁ………」
そしてこの常務サンという美冴の皮肉が、心に刺さってくる。
「アナタ、捨てられるの?…………」
常務となった今…
律子という、日本経済界の中心ともいえる伝説の存在の出自の血脈の本流を手にしている今…
そして、それにより、まだ小さいが、芽生えてしまった野望という心の燻りの火は…
もう、とても、今となっては捨てられないし、消せやしない……だろう。
「ほらね…」
美冴は、そんなオレの心の想いを見て、読み取ったのだろう…
そう、頷き、呟く。
「そ、それなのにさ…
わ、わたしが……いい……なんてさ………」
「…………」
「あのゆかりさんや…
あの秘書なんかより…
わたしの……方が…いい…な、なんてさぁ…」
「……ぇ……」
だが、ここで、急に、美冴が…
揺らぎ、いや、揺らいできた?……
「ほ、ホント、ば、バカ……な……の………」
「……ぁ……」
そう囁き、見つめてきた美冴の目が……
また、再び、濡れ、潤んできたのである。
え?………
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