
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
238 お素麺…
ようやく止められたのに…
なのに…
わたしはまた、この美冴さんの
『女神の微笑み』に、再び昂ぶりを感じてしまい…
にじり寄ってしまっていたのだ。
そうだわ、そうよ…
美冴さんだって、一旦、止めたかったんだわ…
それなのに、わたしは…
と、少し自虐の想いを自覚してしまう。
「うん、そうね、お腹空いたかもね…」
わたしは美冴さんに対して…
『わかったわ…』
という、想いを目と言葉に込めて返事をしたのである。
「……で、でしょう…」
そして美冴さんもそんなわたしの理解した様子にホッとした感じでにこやかな笑顔で応えてきた。
「どこかに食べに行きますか?」
わたしは問うた。
「えぇ…、どうしましょうねぇ?…」
美冴さんはそう呟き、しばし思案する。
「あっ、そうそう…
一昨日、棚を覗いたら、お素麺があったからそれにしましょうよ」
「え、お素麺…」
「うん、めんつゆもセットのモノがあったから…」
美冴さん曰くの棚とは…
営業の取引先からたまに頂いたりしている乾物系の食料品を仕舞ってある棚の事であり…
一昨日に美冴さんが料理する際にチェックをしていた。
多分、あの一瞬のチェックで、わたしより在庫状況を把握したのだと思われる…
「ほら、お素麺は簡単に作れるから教えますよ…」
「え…」
そう、一昨日、簡単な料理を教えてくれるとも云っていた…
「それで、ほらぁ…
大原本部長が帰ってきたら作ってあげたらどうかしら?」
「え、あ、そんな簡単なの?」
「うん、基本は茹でるだけだしね」
と、美冴さんはウインクしてきた。
そうなんだ…
茹でるだけ…なんだ。
この気遣いも…
『女神』レベルである…
わたしは…
本当に…
料理が全く出来ない…
せいぜい…
カップラーメンにお湯を注ぐくらいの最低なレベルなのである…
ようやく止められたのに…
なのに…
わたしはまた、この美冴さんの
『女神の微笑み』に、再び昂ぶりを感じてしまい…
にじり寄ってしまっていたのだ。
そうだわ、そうよ…
美冴さんだって、一旦、止めたかったんだわ…
それなのに、わたしは…
と、少し自虐の想いを自覚してしまう。
「うん、そうね、お腹空いたかもね…」
わたしは美冴さんに対して…
『わかったわ…』
という、想いを目と言葉に込めて返事をしたのである。
「……で、でしょう…」
そして美冴さんもそんなわたしの理解した様子にホッとした感じでにこやかな笑顔で応えてきた。
「どこかに食べに行きますか?」
わたしは問うた。
「えぇ…、どうしましょうねぇ?…」
美冴さんはそう呟き、しばし思案する。
「あっ、そうそう…
一昨日、棚を覗いたら、お素麺があったからそれにしましょうよ」
「え、お素麺…」
「うん、めんつゆもセットのモノがあったから…」
美冴さん曰くの棚とは…
営業の取引先からたまに頂いたりしている乾物系の食料品を仕舞ってある棚の事であり…
一昨日に美冴さんが料理する際にチェックをしていた。
多分、あの一瞬のチェックで、わたしより在庫状況を把握したのだと思われる…
「ほら、お素麺は簡単に作れるから教えますよ…」
「え…」
そう、一昨日、簡単な料理を教えてくれるとも云っていた…
「それで、ほらぁ…
大原本部長が帰ってきたら作ってあげたらどうかしら?」
「え、あ、そんな簡単なの?」
「うん、基本は茹でるだけだしね」
と、美冴さんはウインクしてきた。
そうなんだ…
茹でるだけ…なんだ。
この気遣いも…
『女神』レベルである…
わたしは…
本当に…
料理が全く出来ない…
せいぜい…
カップラーメンにお湯を注ぐくらいの最低なレベルなのである…
