
シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
7 優秀な律子
まさか、いくら山崎専務でも、さすがに銀座のホステスを悪戯に秘書としては推薦はしてこないであろう…
何かの意図が…
ウラが、あるはずなのだ。
「はい、これ、いちおう履歴書です」
すると律子は一枚の書類を手渡してくる。
「え、あ…」
そこには律子の簡単な履歴と資格等が書かれてあった。
某キリスト系国際大学教養学部卒
秘書技能検定1級
英語検定準1級
簿記2級
FP(ファイナンシャルプランナー)
等々のビジネス資格が明記されていた…
「お、おいおい……」
なんだ、とんでもなく優秀じゃないか…
律子は優れた女性だとは思っていたけど…
これほどとは…
私は驚きを隠せないでいた。
「わたしが、山崎のおじさまにお願いしたの…」
すると、律子がそう言ってきたのだ。
「あ、え、や、山崎の、お、おじさま?」
な、なんだ?…
「はい、アナタが、あ、ごめんなさい、浩一さんが常務に就任するって山崎のおじさまから聞いたから…」
何かお手伝いがしたいって、わたしがお願いしたの…
「え…」
私はイマイチ、話しが理解できないでいた…
それに山崎のおじさまって…
なぜに、そんな親しげな…
姪っ子か何かなのか?…
だったら、武石健太とはいとこ?…
訳がわからなくて、また、少し、慌ててしまう。
「あ、ち、ちょっと律子くん、よく説明してくれないか?」
「はい、でも、その通りで…
ただわたしが山崎のおじさまにお願いして…」
「あ、いや、まず、その山崎のおじさまってのは?
親戚か何かなのか?」
「あら、うふ、いえ、全くの他人ですわよ…」
「え、じゃ、なんで…」
そう、普通はおじさまなんて呼ばないだろう…
「え…と、そもそもが山崎のおじさまは、わたしのおじいさまと、え、あ、おじいさまのお知り合いで…」
「え、律子くんのおじいさま?」
「は、はい、わたしの父親の父…
おじいさまですわ…」
あ、おじいちゃんか…
「そんな縁があって、あの銀座のクラブも紹介してもらって…」
「あ、うん…」
ダメだ、ますます分かりにくくなってきた…
「うん、い、いや、いい、今夜直接、山崎専務に訊くわ…」
多分、その方が分かり易いであろう…
「はい、そうかもですね」
まさか、いくら山崎専務でも、さすがに銀座のホステスを悪戯に秘書としては推薦はしてこないであろう…
何かの意図が…
ウラが、あるはずなのだ。
「はい、これ、いちおう履歴書です」
すると律子は一枚の書類を手渡してくる。
「え、あ…」
そこには律子の簡単な履歴と資格等が書かれてあった。
某キリスト系国際大学教養学部卒
秘書技能検定1級
英語検定準1級
簿記2級
FP(ファイナンシャルプランナー)
等々のビジネス資格が明記されていた…
「お、おいおい……」
なんだ、とんでもなく優秀じゃないか…
律子は優れた女性だとは思っていたけど…
これほどとは…
私は驚きを隠せないでいた。
「わたしが、山崎のおじさまにお願いしたの…」
すると、律子がそう言ってきたのだ。
「あ、え、や、山崎の、お、おじさま?」
な、なんだ?…
「はい、アナタが、あ、ごめんなさい、浩一さんが常務に就任するって山崎のおじさまから聞いたから…」
何かお手伝いがしたいって、わたしがお願いしたの…
「え…」
私はイマイチ、話しが理解できないでいた…
それに山崎のおじさまって…
なぜに、そんな親しげな…
姪っ子か何かなのか?…
だったら、武石健太とはいとこ?…
訳がわからなくて、また、少し、慌ててしまう。
「あ、ち、ちょっと律子くん、よく説明してくれないか?」
「はい、でも、その通りで…
ただわたしが山崎のおじさまにお願いして…」
「あ、いや、まず、その山崎のおじさまってのは?
親戚か何かなのか?」
「あら、うふ、いえ、全くの他人ですわよ…」
「え、じゃ、なんで…」
そう、普通はおじさまなんて呼ばないだろう…
「え…と、そもそもが山崎のおじさまは、わたしのおじいさまと、え、あ、おじいさまのお知り合いで…」
「え、律子くんのおじいさま?」
「は、はい、わたしの父親の父…
おじいさまですわ…」
あ、おじいちゃんか…
「そんな縁があって、あの銀座のクラブも紹介してもらって…」
「あ、うん…」
ダメだ、ますます分かりにくくなってきた…
「うん、い、いや、いい、今夜直接、山崎専務に訊くわ…」
多分、その方が分かり易いであろう…
「はい、そうかもですね」
