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シャイニーストッキング

第15章 もつれるストッキング4    律子とゆかり

 145 昂ぶりの衝動(4)


「…………こ…」

「……い………つ…こ……」

「…お…ぃ……り…つこ…」

「おい…りつこ……律子……」

 どうやらわたしはその激しい絶頂感により一瞬、意識を翔ばしてしまったようであった。

「………ぇ…ぁ………はぁぁ……あ……」
 
 彼の声によりかろうじて意識をもどしたわたしは、激しい鼓動の高鳴りと、髪を振り乱し、彼にしがみつき…
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
 と、息を乱し、彼に跨ったままの自分の姿に気付いた。

「えっ、あ、あぁ……」

 だが、その目醒めと共に…

 ズキン、ズキン、ズキズキズキズキ…

 子宮が激しく疼き、鼓動と共に心の昂ぶりがまた激しくなってきたのである。

 ズキズキズキズキズキズキ…

「はぁ、はぁ、はあぁぁ…」
 
 そしてまだ彼の怒張は、まだ猛り、堅いままに中に残っているのに気づく…

 ズキズキズキズキズキズキ…

 ズキン、ズキズキ…

 まだわたしのメスの淫らな本能は満足をしてはいないみたい…

 いや、やはり、この姿、この昂ぶっている自身が本当のわたしなのかもしれない。

 なぜなら、そんな迷いに心の騒めきを感じてきつつあったわたしは…
「り、律子…」
 と、呟く彼の…
 いや、彼にしたらまるで豹変の如くの、初めて見るわたしのこの淫らな姿に対して向けてきた、その動揺と驚きの目を見た瞬間に…
 また再び、メスの本能の昂ぶりが一気に湧き起こってきたからである。

 まだ満足できていないのだ…
 この目の前にいる最愛のオトコである彼を…
 彼のことが…
 もっと、もっと欲しくて…
 そして完全に自分のモノ、オトコにしたいという思いの欲望が更に強く、ますます昂ぶり、高鳴ってくるのだ。

 そしてその昂ぶりの衝動の思いが…

「まだよ、まだ…
 まだアナタは…
 こ、浩一さんはイッてないんでしょう?」

 もう一人の…
 いや、本当の、本性の、メスの本能に支配されたわたしが…

 彼に…

 大原浩一というオトコに…

 そう耳元で囁く。

 すると、わたしの中にまだ挿入ったままの、熱い怒張が…
 ビクン…
 と、震えてきた。

 狂っているのは…

 いや…

 彼もまた…

 狂ってきたのかもしれない…
 

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