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シャイニーストッキング

第15章 もつれるストッキング4    律子とゆかり

 146 昂ぶりの衝動(5)

「まだよ、まだ…
 まだアナタは…
 こ、浩一さんはイッてないんでしょう?」

 もう一人のメスの本能に支配されたわたしが、いや、きっとコレが本当のわたしかもしれない…
 彼に、大原浩一というオトコに顔を寄せ、目を見つめ、そう耳元で囁いた。

 すると、わたしの中にまだ挿入ったままの、熱い怒張がビクン、と、震えてきたのだ。

 狂っているのはわたしだけではなく、彼もまた狂ってきたのかもしれない…
 
「あぁ、こ、浩一…
 愛してるわ…愛してるのぉ…」
 そう囁き、唇を寄せ、キスをしていく。

 その唇を、舌先を貪り、いや、わたしは彼の心の中の想いまでもを貪る勢いで舌先を吸う…

「あ…ふぅ、り、律子ぉ…」
 
 いいや違うかも…
 わたしは彼の心の中に今だに住まうオンナ…
 佐々木ゆかりというオンナの存在感を吸い付くし、外に吐き出し捨てようとしているのかもしれない。

 そのくらいにまだ、彼の中での彼女の存在感は大きいのだ…

 だから、だから故に、こうまでわたしの心を激しく揺らがせ、揺さぶり、震わせ、初めてに近い感覚…
 そう、嫉妬心という感情の激流に揺れ、流され、溺れそうに、いや、溺れた挙げ句のこの淫行の交わりをしているのだと思う。

 とにかく彼を、彼の怒張を独り占めにし…
 誰にも、いいや、佐々木ゆかりには触れさせもしたくはない。

 嫉妬心からの独占欲…
 それらの想いがこの昂ぶりの衝動を生み…
 こうまでわたしを狂わせているのだと思われる。

 そしてこの熱い想いがまた、彼、大原浩一というオトコの心に火を点け…
 わたしの狂おしい想いの激しい波に飲まれ、溺れ、狂い始めてきているのだろう。

「はぁぁ、こ、浩一ぃ、はぁぁん…」
 わたしは唇を貪り、強くしがみつくように抱きしめ、そして…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 また再び、またがったままの自らの腰を上下に弾むように、怒張が子宮を突き破る勢いの如くに…
 強く激しく動かしていく。

 この狂おしい程の嫉妬心と独占欲…

 そしてそれらからの昂ぶりの衝動は、もっと強く激しい絶頂感というエクスタシーの波の波動の力でしか…
 もう治まりそうもない。

 
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